過炭酸ナトリウムってドラッグストアなどで見かけたことありませんか？
漂白剤として洗濯コーナーに置いてあることが多いです
これって何？どうやって使うの？
そんな過炭酸ナトリウムの正体と使うときのコツについて解説します
そんな過炭酸ナトリウムの正体と使うときのコツについて解説します
炭酸ナトリウム（Na2CO3）と過酸化水素（H2O2）の付加化合物
過酸化水素（H2O2）が漂白作用の本体です
使用する水温は、40 ℃がベスト
過炭酸ナトリウム
市販されている過炭酸ナトリウムとは、
炭酸ナトリウム（Na2CO3）：過酸化水素（H2O2）＝１：１．５
の割合で固体となった付加化合物（錯体）です
つまり２つの成分が、まじりあって白い固体になっている物質
過炭酸ナトリウムを水に混ぜると、炭酸ナトリウムの結晶が溶けだして、
過酸化水素が現れます
これが、漂白作用を持つ成分です
本来、過酸化水素は液体の物質
自己分解性があり、保存が難しい
さらに危険物に該当し、取り扱いが面倒くさい化合物でした
これを炭酸ナトリウムの結晶に閉じ込めることで、さらさらの粉末として、
扱いやすくした物質です
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使用用途
洗濯によく使われます
- 漂白
- 除菌
- 消臭
すべて過酸化水素が持つ酸化力を利用した効果です
使用方法とコツ 【40 ℃のお湯を使う】
小さじ1/2を水15 Lに溶かして使用します
- つけ置きの水に溶かす
- 洗濯機に入れる
過炭酸ナトリウムを使う上で重要なポイントは、温度
４０ ℃がベストです
水に溶けた過酸化水素は、温度が上がるほど分解が速くなり、酸化力のある活性種を発生します
しかし、温度が高すぎると、あっという間に分解してしまい、
効果が十分に得られません
そのためバランスの良い４０ ℃がベストです
上手に溶かせると、分解して発生した酸素が気泡になって見えますよ
保存方法 【注意・危険】
保存方法のポイントは、
- ジップロックを使用する
- 乾燥した所に保管する
過炭酸ナトリウムは、空気中の水分を吸収してしまいます
すると、過酸化水素が出てきて（遊離して）、分解が始まってしまいます
せっかくの有効成分が無くなって、ただの炭酸ナトリウムになってしまいますね
また、分解では酸素が発生するので、瓶や缶など完全に密閉してしまうと、
内圧が高まった爆発の可能性があります
ドラッグストアなどでは、チャックタイプの袋に入って売られていることが多いので、
そのまま乾燥した場所に保管するのが良いでしょう
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