【軍艦島】石炭の話【ツアー】

おーけむ

GW期間中に、軍艦島ツアーに参加してきました！

軍艦島、正式名称「端島」

ドラマにも取り上げられて、最近話題になっていますね

そんな軍艦島上陸クルーズに参加してきましたー

近くで見ると、その独特の雰囲気に圧倒されます

なんで、ここまでもてはやされたのかな？

それは、石炭の種類に関係があります

結論

瀝青炭、その中でも粘結性の高い高度瀝青炭が産出されたから

端島～軍艦島～

長崎県長崎市にある島です

海底炭鉱が見つかり、数回にわたる拡張工事の結果、現在の”軍艦”の姿になりました

日本初のRC（鉄筋コンクリート）構造のアパート、３０号棟なんかが有名ですね

石炭は、石炭化度（炭素含有量）の高い順に、

このうち、無煙炭と瀝青炭が「黒いダイヤモンド」と呼ばれ、工業利用の需要が高い石炭です

軍艦島では、瀝青炭が産出されていました

炭素含有量が９０％以上

他の石炭と比較すると、燃やした時に煙が少ないのが特徴

練炭の原料や、カーバイド（炭化物、SiCや、CaC₂、炭化タングステン）の原料物質として利用されています

無煙炭に達するまで炭化が進んでいない、崩れやすい石炭

粘結性¹が高いものは、製鉄用コークス²の原料として用いられます

軍艦島で産出された瀝青炭は、八幡製鉄所での製鉄に重宝されたわけですね

¹粘結性とは、加熱することで溶け、冷やすと再び固まる性質のこと

² コークスとは、石炭を蒸し焼き（乾留）して、硫黄成分やコールタールを除去したもの

硫黄が鉄に入ると、品質が低下するため、大切な工程です

おーけむ

乾留工程で溶けて、都合の良い形に成形できるから重宝されたのかな？

瀝青炭と似た性質でありながら、水分を多く含む（１５～４５％）

そのため瀝青炭と比べて、扱いにくい石炭

ボイラー燃料として利用されています

石炭の中で、最も石炭化度が低い

水分、不純物が多く、重くかさ張る割に、エネルギー効率が低いため商業的価値は低いです

一方で、埋蔵量は最も多いことが知られています