5月5日は、こどもの日
みなさんはしょうぶ湯に入りましたか?

私は息子と一緒にはいりましたー
なかなか良い香りがして、さっぱりした気分になりますね
さて、菖蒲の香りの元はなんなのでしょうか
菖蒲の香り(精油成分)は、テルペン類がメイン
他に有名な成分として、オイゲノール、アサロンが含まれています
菖蒲

水辺に自生する多年草
長く、鋭い先端を持った剣のような形の葉っぱが特徴です
根茎が長く伸びて、そこからにょきっと葉が伸びてくるようですね
こどもの日、端午の節句には、この葉っぱをお風呂に浮かべた、
しょうぶ湯を楽しむ風習もあります
GWに入るちょっと前から、スーパーなんかで、しょうぶ湯用に売られていますよ

99円で売られていました!早速買って、しょうぶ湯楽しみましたー
菖蒲のにおい
お風呂に浮かべると、何とも言えない爽やかな芳香が、広がって初夏を思わせます
浮かべた菖蒲を詳しく見てみると、
根茎に近い部分は、甘い香りがしました
葉っぱの方は、そのままでは薄く芳香が感じられ、
手で潰してみると、ちょっと青臭い匂いになりました
香り成分

様々な成分が単離されていますが、
有名なものを紹介します
オイゲノール

前回、柏の葉でも紹介した成分です
刺激のある甘い香りが特徴
アサロン

害虫、細菌から身を守るために植物が作る成分

学生時代に合成に利用していた原料に似た構造しています
まさか天然物だとは笑
オイゲノールに似た構造をしていますね
同じような香りなのでしょうか
実験室にあれば、嗅いでみたいですね
セスキテルペン類

菖蒲の香りの特徴であろうと推測される成分です
単離を報告した資料によると、菖蒲根精油の特有の刺激臭を持っているよう

実際に嗅いでみないとわからないですが、
根茎に近い部分の香りは、甘い匂いも感じられたので、
これらだけが香りの成分というわけではなさそう?
”エピ”というのは、立体化学が一部反転した化合物に命名されることが多いです
一か所、太線と破線が入れ替わっているところがありますが、気が付きましたか?
”イソ”は、構造異性体に命名される接頭語です
C=Cが内部に異性化していますね
菖蒲には、いろいろな成分が入っていました
次回、菖蒲湯を楽しむときは、これら化合物に思いを馳せてみてはいかがでしょうか笑
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